サヨナラのしずく

名前を言ってわかってくれたことが嬉しかった。



それにあたしだってわかったからか、不機嫌な声がちょっと優しい声に変わった気がした。





『繁華街のどこだ?』



「どこって言われても」



通りの名前とかあるだろうけど、そんなのわからないし。




『なんか目に見えるもん言ってみろ』


「ガールズバーリンダって大きな看板がある」


『わかった。すぐ行くから待ってろ』


「え?」




すぐ行く?


来るの?



そう言って電話の相手は電話を切った。