黒龍Ⅱ












…!?






伸ばした手は
なぜか真っ赤に染まり、




差し出されていた手は
見当たらない。







何が起こったのか
分からなくて、





分かりたくなくて…







それなのに





「せっかく白龍総長になると
 決断してくれたのに、


 たった一人の男に
 惑わされないで下さいよ」





崎沢は、呆れたように
そう言った。