「良かった…」 …安堵したのも束の間、 「お姉さんが こんな所で何してるのかな?」 目の前にはナイフを持った男が 不気味な笑顔をあたしに向ける。 と、思ったら 「せっかく 綺麗なお姉さん 見つけたんだけど…、 ここでバイバイだね」 そう言って、 今度はナイフを向ける。 それと同時に、 さっきのあたしと同じように 遠くから 「危ないっ!」 誰かの叫ぶ声が聞こえたけど あたしはその声には振り向かず、 男を蹴り上げた。