「…あ、はい。 今お風呂入ってて」 と、 あたしの質問に答えた竜聖は 「…麗さんこそ、 遅かったですね。 何かあったんですか?」 首を傾げる。 そこで、 今まで見えないように 隠していた左腕を前に出して 「…ちょっと、 怪我しちゃってね」 あはは、と笑う。 その左腕を見て、 真っ青になった竜聖が 「ちょっ、 ちょっとじゃないですよ! 大丈夫なんですか?」 言葉を詰まらせながら 聞いてくる。