「…麗ちゃん…」 おじさんはあたしを見て 少しだけ目を見開くと、 「…大きくなったね」 また笑顔に戻る。 「おじさんは、 全然変わってないです」 そんなおじさんを見て、 あたしも自然と笑顔になる。 「…話の途中悪いんだけど 麗の腕、 診てもらえないかな」 口を開いた悠さんに、 「…ああ、そうだね。 とりあえず、 診察室に行こうか」 と、今度は おじさんがあたしの肩を支える。 「…すみません」 軽く頭を下げたあたしに 「気にしないで」 とおじさん。