「ちょちょ、龍哉なにちゃっかり美雨自分の席のほうつれてってんのよ!!」 慌てたように走って来たのは一昨日お見舞いに来てくれた咲 「美雨は俺といるのが一番なんだバーカ」 「んな!!」 「美雨こいつといるとひどい目あうぞ...」 わたしの耳のそばでヒソッとそう言った 「龍哉、なに美雨に叩き込んでるんだよ! 美雨は絶対わたしといる方がいいし」 「お前席あっちだろ?残念ですね」