Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




「美雨ちゃん誕生日おめでとう♪」



クラッカーで出迎えてくれたのはご主人の山本嶺治さん



わたしは嶺治さんって呼んでいる



普段は仕事であまり見かけないけど今日は早かったのかな



目の前にあったダイニングテーブルには豪華なご飯があり



真ん中にケーキがあった



ケーキには(happy birthday miu)と書かれている



「手作りなんだけど...ちょっと形変だね」



って頭に手を当てて笑ってる山本さんにわたしはそんなことないですって言った



ホントなんだよお店で売ってるのと同じくらい綺麗で美味しそうなケーキ



「ほんと!?ありがとー」



「よし!主役も帰ってきた事だしご飯にしようか」



嶺治さんはパンッと手を鳴らし椅子に座った



「そうね、食べましょ♪」



わたし達も椅子に座る



「ちょっと早いけど美雨ちゃん、お誕生日おめでとう

どんどん食べて良いからね」



わたしは食事中山本さん達からいろんな話をしてくれる



二人の会話は楽しくてわたしもつい夢中に聞いていた