Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




「あしたの荷物秦野はデジカメだけでいいよ」



「え...デジカメ?」



「おぅ、必要不可欠だかんな」



「わ、わかった」



よくわかんないんだけど...



話してたら早くも家の前にたどり着いてた



「じゃ、また明日8時な」



そう言って自転車にまたがると立ちこぎで行ってしまった



わたしは見送ってから家に入る



「お帰り、美雨ちゃん今日は長いこと学校にいたのね」



リビングから山本さんが笑顔で出迎えてくれる



わたしもただいまと返事する



「今日ねケーキ買って来たのよ

明日空いてないって言ってたからお祝い今日しちゃおうって思って♪」



「ありがとうございます」



「いいのよ、ほら入って入って」



背中を押されてわたしはそのままリビングに入ると



たちまちクラッカーの音が鳴り響き思わず目を見開く