Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




「...たの...秦野!」



「...んん」



ゆっくり目を開けるとそこは屋上で目の前には滝川くんがいる



「大丈夫か?うなされてたけど...

なんか悪い夢でも見たのか?」



「んん、多分...見たと思う」



凄く嫌な夢だった気がする



気分が悪い



「ほら、帰ろうぜ」



「え、でも...今何時?」



「今は...4時半頃かな多分」



わたし大分寝てたんだ



気づけば回りはオレンジ色の太陽に照らされ始めていて



グランドからは野球部の金属バットでボールを打った音やかけ声とかが微かに聞こえてきた



「うん帰る」



「わかった、送ってってやっから

とりあえず起きろ」



わたしは体を起こして立ち上がり制服をパンパンとはらった



「ほら行くぞ」



わたしのカバンを持って先に行こうとする滝川くん



「わたしのカバン」



「いいから、俺が持つ」



「....」



わたしは黙って後ろをついていった