Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




わたしが目を開けると道端に立っていた



ここ、どこ?



あたりを見回すと家のすぐそこの道だとわかった



でも、何で?



「火事だー!!」



誰かの叫ぶ声が聞こえわたしの耳を破らんとばかりに大きな音を出しながら消防車が走る



向こう側には黒く濁った煙が曇り空と同化していくのが見え



ちらほら赤い炎が見える



わたしは胸騒ぎに襲われ気づいたら走っていた



風を切って息を荒くしながら必死に



そしてついた場所燃えていた場所は...わたしの家



視界は赤く燃え上がる家で埋めつくされ



少し離れた場所からでもそうとうな熱さを感じる



「中にまだ人が居るぞ二人だ」



と消防士に訴えかける男の人



山本さん達が...



「山本さん!」



わたしは泣いて家に飛び込もうとしたけどすぐ消防士に止められ



燃える家を前にただ泣き叫んだ...