Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




わたしはありがとうございますとだけ言ってリビングを後にした



山本さんは毎年わたしの両親や田澤さんの命日が近づくと決まって真剣な顔になる



わたし的にはあまり触れないでほしいのだけど...



わたしは階段をあがって自分の部屋に入った



ベット脇にある机にカバンを置く



そう言えば滝川くんからメアドもらったんだっけ?



カバンの中から学校でもらった紙切れを取り出してパソコンを立ち上げた



メール初めてする...



わたしはとりあえず「秦野美雨です」とだけ送ってみた



すると一分もしないうちに「サンキュ」って帰ってくる



初めてのメールにただ一言の返信を何度も見返してしまった



わたしは誕生日の日一緒に行けることをちゃんと伝えた