「お前‼︎嘉陽がどんな気持ちで告った思っとんや!
嘉陽の気持ち昂やったらわかったやろ‼︎
おい聞いとんか⁉︎」
気づいたら昂を壁に押し付け怒鳴っとった
「……洋太、何泣いとんや」
「知るかアホ!それよりなんでや⁉︎
気持ちよーわかっとったよろ!」
「俺だって考えたんや嘉陽の気持ちだってようわかっとる」
真顔で淡々と話す昂にさらに苛立ち
殴った
「ほな、なんで振ったんや!
わかっとんやったら…
「お前のことも考えたんや‼︎
洋太小学校の時から嘉陽好きやったやろ?」
「な、なんで知っとんや」
「そんなん見ればわかるわ
ほんで、もし俺と嘉陽が付き合ったら俺ら3人の仲はたぶんなくなってまう
洋太だっておりづらくなる思った
俺は洋太嘉陽と縁切るつもりないし絶対切れてほしくない思っとる
だから、振ったんや」
「……っ……」
俺はもう一回昂を殴った
「俺の事なんか考えんなよ、お前らが付き合おうが俺には関係ないし、離れるきなんかさらさらない
かってに人の気持ち決めつけんな‼︎」
そんな事口では言ったけど、ほんまはあの言葉がめっちゃ嬉しかったんや
まーそれからは3人とも中学卒業するまで話さんかった
話しかけづらかったんや思う

