「大丈夫です、いつかばれちゃうことだし…
高校の時交通事故にあって左腕なくしちゃいました」
「そんなことあったんか、高校の時とかつらかったやろ?」
「でも、彼氏とか友達とかたくさん助けてくれて…」
「へぇ彼氏おるんかぁ
ほな今遠距離?」
中村くんはいいなぁと言わんばかりに目が輝いてる
「いえ、東京来る前に別れちゃいました」
私が言った瞬間中村くんめがけて運転席から岡本くんが叩いた
「ばかかお前!空気重なってもたやん」
中村くんまた叩かれてる
「ほんまごめんなーこいつのせいでそんなこと思い出させて」
赤信号で止まったとき岡本くんは後ろ振り向いて謝った
「いやいや俺そんな事があったとか知らんかっただけやん!
悪気わない!」
両手をパタパタ振って申し訳なさそうに言い訳してる中村くん
「それは俺もわかってるでお前が悪気なしにいろいろ言うてしまう事くらい」
「あのなーそれは嫌味か?」
とか言って岡本くんを叩いた
この2人の会話聞いてるとおもしろくなってきてクスッと笑ってしまった
それに気づいた2人はほぼ同時に後ろを向いた
「いや、お前運転せぇや危ねぇだろがぼけ!」
そう言って中村くんは肘で岡本くんをつつく
「わかったって、にしても美雨ちゃん笑うの初めて見た
笑ってたほうがかわいいよ」
と鏡ごしに目が合ってちょっとだけ照れた

