理由?



理由ってなんだっけ



「理由くらいあんだろ?」



「嫌いになったから、龍哉のことが…」



「………」



それだけ聞いた龍哉はゆっくりわたしの腕を放した



そのままわたしは龍哉に背を向けて走った



龍哉の顔は悲しく今にも泣き出しそうな顔してた



これがわたしの見た高校生の滝川龍哉の最後となった