Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




「おーい……美雨?…手止まってる」



顔が熱い



……何で?



今すごく変な気持ちだ



「みーう?…聞こえてんの?」



わたしの顔を覗き込もうとした龍哉



わたしは龍哉の肩を思い切り押し返して立ち上がる



その勢いで膝の上にあったお弁当が崩れ落ちた



「え、…美雨?…どーした」



わたしはそのまま走って屋上を後にした



あー、お弁当とかそのままだ



でも今絶対顔見られたくないよ



直感だけどきっと…