階段を登って着いたのは屋上
そこで滝川くんはわたしの手を話すとうつ向いたまま
片手に持っていたデジカメをわたしに渡した
「...わりぃ...」
「なんで、謝って」
「俺何回も秦野いじめるの止めろって言ってんだけど
アイツらなかなか止めなくて」
初耳なんだけど
「秦野の机とか何回片付けてもまた繰り返しおんなじ事やって」
だからたまに机が綺麗なときがあったんだ
「俺...なんもできねぇな」
(パシャ)
わたしは隣の滝川くんよそにデジカメで一枚の写真を撮った
「え...?何で俺なんか撮って」
そう...滝川くんの写真...

