Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜




寝起きの重たい体を起こして龍哉のとなりへちょっと駆け足で行く



龍哉は隣にわたしが座るのを見るとなぜか頭をぽんぽんと叩いた



「……何?…」



なんかいつもと雰囲気が違う



髪の毛の色が金じゃないから?



「いやぁー……なんでもねーよ!」



「そっか、ならいいんだけど」



それだけ言うと顔を下に向けさっさとお弁当を広げた



いつもより心臓の動きが速いんだ



異常なくらい



これは全部龍哉のせいだから



これはどんな気持ち?



初めてだなこんなの



いや、前にものこんなことあったっけ?