「……美雨」
龍哉の声にそっと目が開けた
あーわたし寝ちゃってたのか
「もー冬なんだからさこんなとこずっといたら風邪ひくぞ?」
「…んー」
あくびも交えて寝転んだまま伸びをする
「ん、昼飯持ってきてやったぞ」
龍哉を見つめるわたしの視界に何かが割り込んでくる
「あ、わたしのお弁当……なんで龍哉が」
「何でもいいだろー…ほら早く取れ!落とすぞ?」
わたしは慌ててお弁当を受け取る
「ほら、食うぞ!早く起きろ」
わたしのおでこに一発デコピンして立ち上がった龍哉は少し離れたとこにあるベンチに腰掛け首を傾げてこっちを見てた

