―4月― 「中学生だー!」 桜が舞い散る晴天の中、勢いよく正門に足を踏み入れた。 私、澤口美里。 今日からここ、深町第一中学校の一年生。 周りの生徒たちが次々と正門を通り過ぎる中、私だけ立ち止まり、これから通い始める新しい校舎を見て興奮していた。 すると…… 「美里ー!」 聞き覚えのある声に振り返ってみる。 「沙奈!」 その声の主は同級生の谷本沙奈だった。 沙奈とは幼稚園から一緒の大親友。 この学校を選んだのも沙奈に誘われたことが理由のひとつ。