君は男で、私は女で。。

「誠。やっと、引っ越しの荷造りひと段落着いたんだ。あのね、お父さんの出張が決まって今度、台湾に行くの。」




咲が笑顔で言う。



誠はその姿を見て、心が痛くなった。




「咲。」



「ほら、私のお父さん医者でしょ?だから人のためになりたいって」



「咲。」


行くな。



「だから、いいことをするために行くんだ。」



咲は泣きそうな顔を隠して笑って言う。



誠はそんな咲の顔を見ていられなくなった。



「誠……⁉︎」




だから、





だから咲を抱きしめたんだ。