その高校は隣の県にあって、 さすがに遠いと思ったから家ごと引っ越すことにした。 龍輝のみんなには家の場所や高校の名前は言った。 香澄には引っ越すことだけを言った。 すごく反対してたけど。 さすがに香澄には龍に言ったこと嘘だってわかったみたい…。 しかも私がクラスから出ていったあと、ずっと探してたらしい…。 龍は冷静ではなかったので、そんな私の嘘には気付けず…。 そのまま信じちゃったってわけ。 まぁ、いつか別れるつもりだったし。 でも心はすでに、傷ついていた…。