菜月「葉月は性格が大人しいからな。




それでも私は雄吾に感謝してるよ。



私の大事な弟を救ってくれて…。




庇ったのは、……葉月が大好きだったんだろ?



わざわざ嫌いなやつを庇ったりしねぇよ?」





「嘘だっ!



雄吾は、雄吾は!




うわぁぁぁぁぁーーーーー!!!」






菜月「今まで溜め込んでた分、おもいっきり泣けよ。




今日泣いて、明日笑顔になれば雄吾は喜ぶと思う。」





「雄吾っ…雄吾…!



俺のためにっ…!グズ…ヒクッ…俺も大好きだーーー!!!」





雄吾…、ありがとう…。




俺はお前が庇ってくれた分、頑張って生きるよ。



だから安心してな。





そのときなぜか、ふわっと風がきた気がした。





「なつ姉、今風が来なかった…?」





菜月「え?来てないけど…、ここ個室でしょ?」




「そうなんだけどさ、……まぁいいや!」




俺は雄吾が返事をしてくれたと思った。



応援されているような気がした。



これからも頑張るよ!



葉月side end