葉月雄吾『はぁっ…はぁっ…。』
俺は息を落ち着かせて雄吾に言った…。
「雄吾、あの族は辞めよう?
薬なんかやってる族はダメだ!」
雄吾「そうだ…な。
……先輩たちが辞めたのって薬が嫌だったからなんだな…。」
よかった…、尊敬してる先輩が薬、やってなくて…。
「そうだね…。
……俺、積乱すぐに辞めたい…。
次族入るんだったら、白虎にしよう?
近くだし、正統派の族だから。
ちゃんと理解してくれるよ!」
積乱は俺たち二人が平和にすることが夢で、夜中一緒に悪いことを止めていると言ったら、
“あっそ、どうでもいいし、それより積乱のこと優先にしろよ?”
と言ってきた…。
ショックを受けたけど、積乱には内緒で続けてた…。
大好きだった…、この町が…。
小さい頃からいたこの町が…。
そのあと、すぐに戻って総長に薬は出来ないと伝え、積乱を辞めた。

