「…っ…なつ姉…、
なつ姉にとっては違うけど、俺にとっては大事な話、していい…?」
正直、俺の思いを口にするのは怖い…。
でもなつ姉なら、黙って俺の話をちゃんと聞いてくれる。
そう思ってなつ姉に言おうと思う。
菜月「…近くの個室コーナー入ろっか。
あそこはカラオケ設備だから防音で、
外からは会話が聞こえないしね。
みんな、ちょっとあっち行ってくる。
俊太か雅、よろしく。」
え!?そんなんで通じるの?
“俊太か雅、よろしく。”って何!?
ちゃんと言わないと!
俊太「りょーかい。」
雅「じゃあ俊太お願いしますね。」
わかってる…。
直接言わなくてもちゃんと通じるんだなぁ。
いいなぁ…。
菜月「じゃ、行こっか?」
「うん。」

