和也『あれ?みんなが来ること怒ってるんじゃないの?』




「私の大切な人が家に来るって言って怒るわけないでしょ?



むしろ大歓迎。



ただ、もっとね早く知らせてくれればよかったのにな~ってね…?」





和也『ごめんって!今度から気を付けるから!




…みんな菜月の家に来るの楽しみにしてたから、


断られたらどうしようって思ってた。』




「急にでも大歓迎するって。



もし和也が、今から来るって言ってもね。」





和也『菜月っ…グズ…ふっ…うっ…。』





「和也、泣かないでよ…、こっちまで…、泣けて…くるから…。



今日待てば会えるから…。



私だってみんなに…会いたいよ…。



明日、待ってるから。」



和也は理性がちょっとでもなくなると、翔とか旭みたいな口調になるんだよね。





和也『う、ん!…楽しみに…してるから!』




「うん…。」




和也『じゃあ、また明日ね…。』



「待って!…あ、なんでもない…。」



和也『俺だって菜月と話したいのは山々だけどさ…、


楽しみは明日に取っておこう?』



「うん…、そうだね、ばいばい…。」



和也『うん。』



――ツーツーツー



ポロポロ




「あれ?涙が止まんない…。



龍はもうこれから会えないから泣いたけど…、



一ヶ月に一回会える、みんなでさえ…こんなに寂しいなんて…。



俊太…、雅…、翔…、和也…、みんな…。




泣き止まないと…、屋上行かなくちゃ…。」






私はそのあと、目が腫れてないか鏡で見て、




明日、明後日学校を休むことを隼くんとかっちゃんに言ってから、



屋上に向かった。






菜月side end