「…呼んできます。」
私を待たせるとはいい度胸じゃねぇか。
なんなんだよ、この自由人が。
無理やり拉致されてその挙げ句待たされている私は苛つきがMAXに達していた。
だから…、
ガチャ←ドアを開ける音
バタン!←ドアが閉まる音
タンタンタン←階段を下りる音
「おい、廉!
お前、私を待たせるとはいい度胸してんじゃねぇか?
わかってんのか?お前は?あぁ!?」
廉「…わかっています!すいません…!って菜月…?」
ついついムカついて殺気を出して廉を睨みながら、龍輝のときに使う言葉で言ってしまった…。
ヤバイ…。
めっちゃ廉怪しんでる…。
そりゃそうだよね、いきなりタメになったし。
「あ、ごめんなさい!私短期でイラつくとすぐ怒ってしまうんです!
よく、同期の組員がふざけてて、叱ってたらいつのまにこんな言葉になってしまって…。」
無理やりだけど、ばれないで!

