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私は髪の色と目の色が赤ってことは知ってるよね?
このせいで“本当の親”に虐待を受けてたんだ…。
虐待を受けていた私の生き甲斐は龍と葉月だけだった…。
そしてとうとうあいつらに、
『出ていけ』
って言われたんだ…。
私は無理やり出ていかされて、
近くに龍も葉月もいなくなる苦痛に耐えられなくて、
自殺しようって思ったの…。
そこに現れたのが、私の親になってくれた、
如月玲哉(キサラギ レイヤ)、
お父さんなんだ…。
なかなか心を開かなかった私に、
如月夫婦は諦めないでずっと傍にいてくれた。
私はやっと心を開いた。
それから何年かしたあと、お父さんとお母さんから、
玲哉「菜月、俺はな“組”っていうのをやってるんだ。
陽菜(お母さんの名前)も如月財閥の社長だから、
悪い大人から狙われやすいんだ、だから一人で外に出るなよ。」
って言われた。
私はちゃんと言うことを守って一人で外に出ないようにした。

