――グイッ
ふと、手をなつ姉にひかれた。
「なつね…菜月?どうしたの?」
あぶない、あぶない“なつ姉”って言いそうになっちゃった。
ていうか、なつ姉どうしたんだろう?
と考えていると、
菜月「こっち。」
と言って走り出した。
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それから廊下を走って白虎を撒き、
理事長室の扉の前に来た。
「え?なつ姉、ここ…?」
菜月「入るよ。」
――ガチャ
ノックは?
隼人「菜月!俺に会いに来たのか?
ってそいつ…。」
理事長ってこんなんだっけ?もっと怖かったような…。
菜月「違うから、奥の部屋使わせて、
あと、白虎の奴等が来たらいないって言っといて。
前に言ってた、例の弟。」
隼人「言っとくよ。
…そうか、弟か…、似てないな。」
「男と女だからね。
じゃあね、隼くん。」
隼くん?知り合いかな?
あ、話にきたんだ。
色々聞かないと…。
葉月side end

