そして眠れないまま翌日。
玄関にいる母さんたちに、
「どっか行くの?」
と、声を掛けた。
母「私と幸(父の名前)は買い物に行ってくるわね。
お留守番よろしくね。」
「わかった、いってらっしゃい。」
母さんたちは出ていった。
俺はチャンスだ。
と思った。
母さんと父さんが出ていったら俺はすぐさま、
家からアルバムを探して“あの子”のことを調べた。
案の定すぐに見つかって、“あの子”とはなつ姉だったことがわかった。
俺はすべてを思い出した。
次に思ったことは、
なぜ、母さんたちはなつ姉のことを隠したかと、
なつ姉はどこにいるのか、だった。

