あたし・・なんで小学生なんだろう。


なんで子供なんだろう。


なんで亮我を守れる力を持っていないんだろう。


今、目を閉じて隣に寝転んでる亮我に何もしてあげられない。


きっと辛いのに・・。


辛いはずなのに。


あたしはその辛さを半分もってあげることさえできない。



「なあ・・・立香。俺少し寝るから少し立ったら起こしてくれる?」

『うん。』



いくらでも起こしてあげるよ。


いくらでも隣で目覚めるのを待ってあげる。


それくらいしかあたしにできることはないから。


だから・・・そんなに切なさそうな表情にならないで。


悲しそうな顔して寝ないでよ。