なかなか亮我くんから目を離すことができない。

だから・・気持ち悪いけどずっと見てしまった。


『えっ・・。』


そんなあたしの視線に気がついたのか亮我くんはあたしの方をみた。

黙ったままとびっきり笑顔を見せてくれた。

上唇と下唇の間に白いきれいな歯が見えた。

・・・。

亮我くんの笑顔にあたしは不覚にもドキドキしてしまった気がする。

亮我くんの笑顔は・・・子供のあたしには何ていうのかわからないけど胸の奥底から湧き上がるもやもやした感情を生み出す。

亮我くんに触れたいと思う。

別にキスしたいとかそういうんじゃなくて・・。

ずっと傍にいたくなる。

ずっと傍にいてほしいと思う。

亮我くんの笑顔は・・なんだか胸の奥底がかゆい。