ベンチについた、俺はそわそわする。 早く話しを終わらせたい。 この道は立香の通る道。 岬と一緒にいるところをみられたりするのはイヤだ。 『んで、何?』 岬に視線を合わせることなく言う。 俺のそんな冷たい態度にもめげずに岬を口を開いた。 「新橋って好きな人いる?」 はぁ…。 前にも言っただろ。 『いるよ。』 なんで女子はこういった話題が好きなんだろうか。 「誰?」 何回も聞かれるその質問に俺は苛立つ。 『岬の知らない人だけど。』 そして曖昧に答える。