あたしの頭には疑問ばかりが浮き上がる。 亮我のお母さんのこと。 亮我との恋愛。 全て、答えが出ない。 その歯がゆさに子供のあたしはどうしていいか分からない。 そして。 亮我の気持ちさえも掴みきれない。 それは歯がゆさなんかよりも胸が締め付けられる苦しさだった。 人の気持ちが分かれば良いのに。 なんて子供な発想までもしてしまった。