人生初の一目惚れ。いや、もうしないかな。
あんまり笑ってなくて、大きな目が挑発的に光ってるのがすごいよくてさ!
ともかく、そっから仁科琳の大ファンになった次第です。
若干まわりが引いてた気がするー。気にしなかったけどね、好きなんだから。
琳ちゃん、隠しても顔赤いのバレてるよ。
ん、そんなで6年生になった頃、オレはここに入り浸るよーになった。
伊澄兄さんが海外から帰国したんだな。あ、その人叔父さんなんだけど、オジサンって呼ぶと怒るんだ。
兄さんはもともと海外で仕事してたんだけど、なにしろホームシック…日本シックか?
ここに戻ってきたんで、オレはこの仕事場を遊び場にした。
昔から伊澄兄さんが日本にいるときはしょっちゅうきてたしね。
無機質に囲まれた病院とかじゃなくてさ、完全に伊澄兄さんの空間で、この中では自分が絶対で、自由なんだ。伊澄兄さんにとっても、特別な場所。
このアトリエで仕事してるときの兄さんはすごい格好いいんだよ。天才っていうのを、ずーっと間近で見てた。
憧れて、憧れて。
生き様っていうか、なんていうか。そういうの。



