SUCCESS?



* *

「ねぇ、アトリエって、もしかして地下?」

一見すると普通のショップだった。
子供から大人まで、幅広い層の指示を得る日本ブランド〈Issm〉の分店。

目印である黒地に白の筆記体でブランドネームが施された看板がかかっている。

この店にしては異例ともとれる、こぢんまりとした佇まいで、街の一角に構えていたので、看板を見るまではIssmだと分からなかった。

質がよくていいお値段なのであまり手は伸びないけど、モデル活動をしていたときはよくここの服を着てカメラの前に立った。

到着するなり小田桐君は、あろうことか裏口に回り、何の躊躇いもなく慣れた様子でドアを開けた。

___えっ、ちょっと!?
___大丈夫だよ。ここ、知り合いの店だから。

小田桐君の背中に隠れて中に入るも、ショップ店員であろう人達と軽く挨拶を交わしながら、彼は奥へ進んでいく。

積み上がった荷物の陰に息を潜める下りの階段を降りていくので、私は不安と焦りでいっぱいだった。

「そうだよ。ちなみにオレのではない」

「じゃあ、さっき言ってた知り合いの人の?」

「うん」

落とし穴みたいにぽっかり空いた穴に、小田桐君が体を滑り込ませていく。

「ここ、何があるの?何するの」

急な階段に、私も真似して足をかける。

「大事な話は、大事な場所で。美馬田琳を口説き落とす」

「く、くど……!?」

「あ、頭気をつけてね。入口狭いから」

動揺してしまい、言われた側から頭をぶつける。