「え!?綾世赤点だったの!?」
「うん…」
昼休み、チビチビとオレンジジュースを飲みながら頷いた。
「まじか…どんまい」
「ほんとバカだなお前。
あんくらいのテストで赤点とか、頭大丈夫か?」
…慰めてくれるきみちんの隣で、ここぞとばかり貶してくるのは
「うるさいな!傷口をさらに抉るのやめてくれる!?」
もちろん新藤慧。
「本当のこと言っただけだろバーカ」
「そーいうアンタは何点だったわけ!?」
「96点」
聞くんじゃなかった。
「い、言っとくけど!人間大事なのはテストの点数じゃないから!!」
「負け惜しみかよ。見苦しいぞ負けブス」
負けブス!?!?
「うるさい黙れ顔だけ男!!」
「黙れまな板女」
「まな板今関係ないし!!!」
ほんっとムカつくー!!!
「まー、せいぜい頑張れよ補習」
フッとムカつく笑みを浮かべながら新藤慧が言った。
「言われなくても頑張りますよーだ!!」
イッと奴を威嚇して、オレンジジュースを一気に飲み干す。
補習がんばりまくって、次のテストは絶対!新藤慧を越してやる!!!