「ん。・・・立てるか」 「だいじょう・・・わっ・・・」 まだ足が震えていたからか、上手く立てずによろけてしまった。 「おいおい・・・」 成田くんは それを抱き留めてくれた。 「成田くんのせいだからねっ・・・怖かったんだからねっ・・・?」 「わかったから。ほら」 泣きじゃくって文句を言った私を ふわりと持ち上げた。