「おい」 歩きだしたら、 後ろから腕を引っ張られた その犯人は、紛れもなく成田くんで・・・ 「どーかした?」 そう問いかけると、 私の前髪に成田くんの手が触れた。 大きくてゴツゴツとした綺麗な手が、 私の前髪をそっと払う。 「ん」 「あ、ゴミか。ありがと」 「別に」