細くて柔らかい。
お日様の匂いがする。
鼻筋に触れてみた。
そのまま高くて形のいい鼻をなぞって、薄い唇に触れる。
先輩の吐息が指に感じられ、鼓動が早くなった。
こんなに好きなのに・・・
こんなに近くにいるのに・・・
触れようと思えば触れれる位、近い・・・
先輩に触れたい。
衝動が抑えきれず、私は頭を下げた。
先輩のアゴを少し上げ、先輩の唇にキスをした。
ゆっくりと唇を離し、キスの余韻を浸る。
先輩はぴくりとも動かずにそのまま気持ち良さそうな寝息を立てていた。
良かった、まだ寝てる。
ドキドキが止まらなかった。
大胆な自分に驚いた。
これは私だけの秘密____
「・・・リツコ・・・」
そう先輩が呟いた。

