２人のエリーシャ

「カイ、どうしたの？着いたわよ！」


リーナが洞穴のドアを開けて中にかけていく。エリーシャがカイを振り返って怪訝そうに言う。

「な、なんでもない」

洞穴の中は壁面をタペストリーを飾ってたりしてこぎれいにしている。

真ん中に囲炉裏があってリーナが忙しく食事の準備を始めてた。

「ウサギは処理ずみならを鍋に入れてくださいな」

とリーナが言うとカイは大きな鍋に処理ずみのウサギ肉を四匹を入れる。

「あとは私がやりますから囲炉裏の周りに腰掛けてください」

リーナは大きなさじでウサギ肉をかき混ぜたり、野菜を切ったりしている。

クマタカは囲炉裏の片隅に腰を下ろしでさっきの剣を研いでいる。

カイとエリーシャもそっと腰を下ろしてカイも爪の手入れを始め、エリーシャはカイ、リーナ、クマタカの三人をなんとなく交互に眺め始める。

「こんな殺風景なところでごめんなさい。実は私たち、異端者なんです」

リーナが忙しく働きながらポツリポツリ語り始めた。