彼の右手には、指輪がはめられている私の左手が絡まって。 私が頷くと、同時に 一歩。 白い世界へと足を踏み出した。 ゆっくり、ゆっくりと二人で歩く。 同じ方向に向かって。 白い雪に、二人の足跡を残して。 互いの手をしっかりと握り締めながら。 二人の今を、寄り添い共に歩き 恋の結晶を 愛の結晶へと育みながら──‥ ~ fin ~