頭が、痛い。 野宮さんの様子を見ようにも、あちこち痛くて動けない。 蓮が私の横にしゃがみこんだ気配がして。 「蓮……野宮さんの……お腹……だいじょ──‥」 私はただ、それだけが心配で。 「なずな!」 けれど、それを確認する間もなく…… 私の意識は 沈んでしまった。