彼からの声に答えず、愛に応えず。 そして…… ゆっくりと離れた蓮の唇からこぼれ落ちた声は。 「好きにしろ……」 初めて聞く、悲しい声だった。 こうして私は、幸せだった日々を手放してしまった。 けれど、私の中にある恋の結晶は 今もまだ、残酷なまでに変わらず 蓮を想って輝いていた──‥