キミ想い



「お、おいっ、佐伯?」

「ハル、フォロー適当に頼む」

「は? え、ちょっと──」


多分、蓮は授業の事を言ってるんだろう。

心配そうにこちらを見ていた桃原の姿も見えなくなって、私が連れて来られたのは昨日と同じ場所……

部室棟だった。


蓮は無言のまま私の腕を引き、部室棟の一番奥にある男子バスケ部の部室へと私を連れ込んで。

後ろ手に扉を閉めた。

そうして、やっと私を解放する。

彼に掴まれていた部分は鈍い痛みを持っていた。


「さて……説明してもらおうか」

「……何を?」

「お前がいきなり別れるって言った理由だ」


やっぱり……その話だったんだね。

当たり前だ。

あんな別れ方じゃ一方的過ぎる。