キミ想い



──翌日。

冷やし切れず腫れてしまった目蓋を隠すように俯きながら登校した私。

朝のHRが終わってすぐだった。


「なずな」


蓮が、私の前に立って。

彼の姿を目にした途端、胸に痛みと愛しさが同時にこみ上げる。


「……おはよう、佐伯」

「っ……」


苗字で呼んだのが気に食わなかったんだろう。

蓮は明らかに不快な色を涼しい瞳に滲ませた。


「話がある。ちょっと来い」


強引もいいとこ。

蓮は座っていた私の腕を引くと、有無を言わさない様子で教室から連れ出した。

たまたま廊下に出ていた桃原が驚いた表情で私と蓮を見る。