「じゃあな、ハル。なずな、帰るぞ」


蓮はまだ苦笑いを浮かべている桃原に別れを告げ、私の手をひいて歩き出して。

桃原にはまた後日愚痴らせてもらおうと心に誓った私だった。


それから、私は蓮の家に向かった。

部屋に流れる曲は、蓮のお気に入りの曲。


「ね、これいい曲だよね」

「なずなも好きか?」

「うん、好き」


というより、蓮が好きなのだと思うと良く聴こえる……っていうのが正解かもしれない。


「でも今は、俺に集中」


私をベッドに組み敷いてる蓮が耳元で囁くと、彼の形のいい唇が深く重なって。


ゆるゆると、それでいて確実に私を満たしていく幸福感。


心も体も、大好きな人に愛される喜び。



どうかこの幸せが


永遠に続きますように……