蓮と付き合うようになって数日。


「どうなるかなー?」

「そればっかりは予測しようがないだろ」

「だよね。明日、一緒に見る?」

「そうするか」


公園に連なる桜はすっかり満開になって、風に揺れればピンクの雪を降らせている。

私と蓮はショッピングがてらのデートを楽しみながら、明日の登校日にあるイベント『クラス替え発表』の事を話していた。


今年から三年になる私たち。


「最後の学年も同じクラスだといいね」


素直に思った事を言葉にすると、隣を歩く蓮がクスリと笑った。


「クラスが違っても刺激があっていいかもな」

「刺激って?」

「視界にいる時間が減ると、想いが増すだろ?」

「……私の場合、心配が増すと思うけどね」