「急にどうしたの?」


どう答えていいのかわからなくて、戸惑いを声にすると。

蓮が、真剣な眼差しで告げた。


「俺は、なずなが好きだ」

「──えっ……」


今……何て、言ったの?


「ダチのままでもいいと思ってた」


これは夢?


「でも、それだけじゃ足りなくなった」


違う、夢じゃない。


「俺の心を全部やる。だからなずな……」


これは……


「俺を好きになってくれ」


現実だ。