夢を見た。


とても綺麗な男の子と一緒だった。
そう、高校生ぐらいの男の子。

同じベッドで
『ギュゥゥ――』って音が聞こえそうな程きつく抱きしめられてた。


『ねぇ、名前は?』

そう尋ねられて…素直に

「ちひろ」って答えた。


『“ちひろ”か・・・。 じゃ、“ちーちゃん”』

そう言ってニッコリ笑う男の子。


“ちーちゃん”
そんな風に呼ばれるのは何年ぶりだろう?
なんだか懐かしくて、くすぐったい感じがする。


「君は? 君の名前」

『俺? 俺はショータ』


“ショータくん”かぁ。
可愛い名前だ。