「いいから」 そう言って、吉田くんは半ば強引にあたしの手を握り歩き出した。 「よよよよ吉田くん!?」 また、また手繋いでるよ!? い、いいのかなぁ…。 繋がれてる手だけ熱を帯びてて、凄く暖かかった。 手を繋ぐなんて、たぶん昨日のあたしは考えもしなかっただろうな。 ……ねえ、吉田くん。あたし、少し自信持ってもいいかな? 吉田くんの彼女だって、自信持ってみてもいいかな? あたしは、一人空を仰ぎながらそんなことを考えていた。